『藤沢市の研修会』
みなさん、こんにちは! J.FECの“ T ”です。「2月は逃げる、3月は去る」といいますが、もう今月も残り一週間ほど。時はまさに年度末という感じですね。私たちも日常業務に加えて4月から入ってくる新人を迎える用意をしたり、机の並び替えを計画したり、工場を見に来られる方への対応をしたりと、なんやかや忙しくさせていただいています。そのあおりを食うのが、例えばこのブログの更新速度だったりするわけですが。(←言い訳)
さて、去る3/17(木)、藤沢市民会館にて「藤沢市廃棄物減量等推進員及び藤沢市生活環境連絡協議会合同研修会」が行われました。ちょっと長いタイトルですね(笑)。廃棄物減量等推進員というのは廃棄物処理法に定められている制度で、簡単に言えば、市町村の委嘱を受けるなどしてゴミの減量を推進するための活動を行う市民の方々のことです。今回は藤沢市のご依頼により、その方々の研修の一環として、弊社代表取締役の髙橋が講演をさせていただくこととなりました。そこで簡単にではありますが、この講演の様子をお伝えしようと思います。
会場は藤沢市民会館の第1展示集会ホール。小田急線の藤沢駅から10分くらい歩いたところにあります。
参考:藤沢市民会館概要(藤沢市HP内)
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/c-hall/kyoiku/bunka/shisetsu/kaikan-gaiyo.html
開始前はこんな感じ
研修会はまず藤沢市の方のご挨拶に始まり、次に参加者の代表の方からお話がありました。一般家庭から出る生ごみについては乾燥させカサを減らす、といった具体例を挙げつつ、なるべく廃棄物を出さない方法を勉強して、今後の課題として考えていきたいと仰っていて、さすがにこういった研修会に来られる方だなあという印象。他人事感がないというか、自分のこととして考えているのが感じられるんですよね。
そしていよいよ、高橋社長の出番。「食品リサイクルの大切さ、日本フードエコロジーセンターの取り組み」と題して、50分ほどの講演となります(質疑応答込みで1時間20分くらいを念頭に)。
全体的な流れとしては、まず日本では膨大な量の食品が捨てられている一方で、食料自給率は40%(平成21年度)と先進国の中で最低の水準となっていることをご説明し、さらに食品残さを含むゴミ処理の問題は年々増大していること、対策として食品リサイクル法が制定されたことをお話ししました。その中で最優先して行うべきだとされているのがJ.FECの事業でもある「飼料化=食品残さを家畜のエサにすること」であり、これは食品のリサイクル・ループにつながるものといえます。ここまでが概ね「食品リサイクルの大切さ」についてで、いうなれば前半部分ですね。
ちなみに「リサイクル・ループ」または「ループリサイクル」という言葉の定義については、弊社ホームページ(https://www.japan-fec.co.jp/jfec/index.html)などをご覧ください。また、農林水産省ホームページ内「エコフィードとは」の中で弊社の事例が紹介されていますので、こちらもご参考になるかと思います。
農水省HP内「エコフィードとは」
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/ecofeed.html
事例紹介(弊社のものを含む)
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/pdf/ecofeed_jirei_2702_2.pdf
講演する髙橋社長
それから後半部分では「日本フードエコロジーセンターの取り組み」として工場の概要や食品リサイクル作業の流れをご説明したうえで、一般廃棄物と産業廃棄物の区別、その処理にどういった形で税金が使われているのか、食品廃棄を減らすために私たちができることは何か、といった点がトピックとなりました。
この辺りは来場された皆さんもかなり興味のあるところだったようで、質疑応答でもかなりクローズアップされていた感があります。食品廃棄物をリサイクルし切るためにはどうしたらいいか、といった迫力のある質問も出て、時間いっぱいまで(何人かの方は終了後にわざわざこちらまで来てくださったりして)熱のこもった意見交換をさせていただきました。
講演の締めで髙橋がお話ししたことですが、結局のところ市場に出回るのは消費者に受け入れられる(と思われる)ものですから、食品廃棄を減らすにしてもループリサイクルを確立するにしても、最も重要なのは消費者の意識ということになります。この日来られていたのは皆さんとても意識の高い方々だと思うので、そういった方々がどんどん発信していっていただければ食品廃棄物の問題は少しずつかもしれませんが改善していくんじゃないかな、と感じています。
それでは今日はこのあたりで。ご覧いただきありがとうございました!