p1040217

夏休み親子リサイクル施設見学会

10月 29, 2016

by — Posted in 活動日記

『夏休み親子リサイクル施設見学会(厚木市)』

 

みなさん、こんにちは! J.FECの“ T ”です。例によってだいぶ間を空けてしまいました。だんだんと秋の気配が感じられる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

私は先月の末、2泊3日で東北3県を回る “産廃収集運搬許可申請の旅” に行ってきました。こう書くとなんとなく大仰ですが、まあ要するに出張ですね。私たちの工場で飼料の原料となっているのは一般に「食品残さ」といわれるものですが、食品工場等(=製造段階)から発生した場合は法律上「産業廃棄物」という扱いとなり、ある地域で集めたり運んだりするためにはその都道府県等の許可が必要になります。これまでご縁がなかったところからもいろいろとお話をいただいていまして、でも許可がないんじゃ始まらない。早く取りに行こう、どうせならまとめて行ったほうが交通費が安い!というのが大まかな流れでしょうか。

この申請の準備は結構厄介で、全部同じ種類の許可なんですが、提出を求められる書類の種類・内容が県ごとに少しずつ違います。県庁等での書類審査の際も担当される方によってチェックのやり方がいろいろで、意外なところで突っ込まれたり、補足を求められたりします。その過程でちょっとした心の叫びが生まれたりするわけですが(笑)、今回は入念に準備していったこともあり、おおむね何事もなく受け付けてもらえて一安心。仙台では路地の小さなお店で牛タンを食べたりして、ちょっと役得もある東北出張となりました。

 

さて、だいぶ前のことになってしまうのですが、去る7/25と8/18、厚木市・厚木市ごみ対策協議会様主催の「夏休み親子リサイクル施設見学会」があり、共に20名以上の参加者の方が弊社を見学されました。

7/25→ https://japan-fec.co.jp/info/?p=287  8/18→ https://japan-fec.co.jp/info/?p=303

 

この時の様子については厚木市のご担当者様がとても素晴らしい記事を市のホームページに掲載してくださっていて(http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/environment/kankyou/kannkyoukyouiku/ivento/d035772.html)、あえて付け足すようなことはあまりないのですが、多くの方が見学に来てくださったことへの感謝を込めて、いくつかの写真と共に振り返らせていただきたいと思います。

 

工場の2階より。社長の髙橋が説明しています
工場の2階より。社長の髙橋が説明しています

 

とても真剣に見てくださっていました
とても真剣に見てくださっていました

 

質問タイム。思った以上に色々な質問が
質問タイム。思った以上に色々な質問が

 

搬入されてきたパンと春巻きの皮
搬入されてきたパンと春巻きの皮

 

いかがでしたでしょうか。こうして写真を見ていると、個人的にはやはり質問の時間が印象に残っています。それまでにご説明した内容を踏まえてさらに突っ込んだことを聞かれることも多く、たとえば「入ってくる原料が日ごとに異なるのであれば、出来上がる飼料の品質もまちまちになってしまうのではないか」というような質問をされる方がいらっしゃいました。実はこれは、この工場に来られた養豚事業者様など、言ってみれば『専門家』の方が必ずされる質問です。これに対する私たちの回答は上記厚木市HPの方に載せていただいているのでそちらをご覧いただければと思いますが(手抜きでスミマセン)、こういった質問が出ること自体が凄いというか、専門の方に負けない意識をもって見学してくださっているんだな、と感じました。

あと感じたのは、やはり実際に現場を見ていただくのは大事だな、ということ。上にもパンと春巻きの皮の写真がありますが、たとえばパンなどは賞味期限が切れていないようなものも廃棄物として工場に運ばれてきます。ふかふかの食パンなどもあり、お見せしたらかなり驚かれる方もいらっしゃいました。これは、作られたけれども結局消費者の手に渡ることのなかった食べ物です。“食品ロス”という言葉はとてもよく使われるようになりましたが、この中には「買った食べ物をムダにしてしまう」ことのほかに「店頭に並ばなかった・並んだけれど買われなかった食べ物が(時には消費期限内であっても)捨てられてしまう」といった問題もあって、でもそれはなかなか消費者の方には見えづらい部分ではないでしょうか。見学に来てくださった方にはこのような現場、あるいは捨てられてしまったパンの実物などを見ていただくことで、こういった“食品ロス”があることをどこかで気にしていただければと思います。そして、それがどうして生じてしまうのか、どうしたら少なくできそうかといったことを考えていただくきっかけになれば、私たちとしてもとても嬉しいです。

それでは今日はこのあたりで。ご覧いただきありがとうございました!