『障がい者トライアル(乾パン・アルファ米)』
みなさん、こんにちは! J.FECの“ T ”です。上の一見怪しい画像はバレンタインデーにもらったチョコレート。もっとも、妹からですけれども(苦笑)。
それにしても節分が終わったらバレンタインと、2月は短いわりに派手な行事が多い気がしますね。会社の方からも頂いてしまったので(ありがとうございます)、お返しをどうしたものかと考え中です。何を選んだかは来月のブログで発表……しなくてもいいかな。
ちなみにバレンタインデーといえばチョコですが、このチョコレートという食べ物、エコフィードの原料としては少しクセがあります。適度に使う分には豚の嗜好性が上がるので良いのですが、油脂分が多いため、多く入りすぎると油っこいエサになってしまうのです。この時期だからといって大量に入ってくるわけではないのですが、飼料の品質に影響が出ないように気を付ける部分ではあります。バレンタインデーにおけるチョコレートへの態度としてはかなり邪道ですね(笑)。
さて、そのバレンタインより少し前の2/10(水)に、J.FECの工場に障がい者の方たちが来て作業をしてくださいました。当日は私が現場で対応させていただいたので、今回はその様子をお伝えしたいと思います。
工場に来てくださったのは、就労継続支援A型事業所「self-A・オンステージ鶴間」様で作業をされている3名の方と職業指導員の方1名、計4名の方々。指導員さんはオンステージ鶴間様のスタッフで、作業がどんな風に進むかを確認しつつ何かあった場合には対応をお願いできる方という感じでしょうか。私たちとしても経験のないことなので、指導員の方がいてくださるのはとても心強いものがあります。
弊社へは車でいらっしゃったので、最初に駐車場でご挨拶させていただき、作業場所へとご案内。ジャンボックスという大きな容器の上に板を載せた、全然“よそ行き”でない作業台となっています。あまりやりやすいとは言えないかもしれないですが、通常のシチュエーションで作業をしていただいた方が今後の参考になりますし。
今回行っていただくのは乾パン(缶入り)とアルファ米(袋入り)の開封作業です。公共施設などに置いてあったりする、いわゆる防災用品ですね。いくら長持ちするとはいえ消費期限が近づくと買い替えなければならないのですが、ただ捨ててしまうのはもったいない。というわけで、ご依頼を頂いてそういった品物をJ.FECでお引き取りすることがあります。
ただ、こういう経緯でいわばイレギュラーに入荷するため、日々の業務をこなしながらではなかなか処理の時間をとれないこともあるのが実際のところ。そこで今回はトライアル的に「オンステージ鶴間」の方々に開封作業をお願いし、今後の参考とさせていただければ、という形になっています。
さて、いよいよ開始となりますが、J.FECのほうではとりあえず前日のうちに乾パン12ケースとアルファ米を9ケース、全部で21ケースの段ボールを作業場所に用意させていただいていました。乾パンは1ケースに缶で24個、アルファ米は大袋・小袋の2種類あったのですが、小袋の方で1ケースに50袋入っています。この日は休憩を入れて2時間ほどの作業時間なので、「ちょっと多いかな?」という程度の量を用意したつもりだったのですが……
なんと、用意した乾パン12箱があっさりと終わってしまいました。あとアルファ米数箱しか残っていないのに、時間はまだ30分が経った程度。まさかこんなに早いとは……と呆然としても仕方がないので、追加を用意しなければなりません。ひとまずアルファ米を処理していただいている間に工場の2階に置いてある乾パン等を取りにいき、段ボール2~3個、10kgくらいを抱えて階段を何度もバタバタと降りる羽目に。TさんとSさん(どちらも弊社の主任です)に手伝ってもらえたから良かったようなものの、それでも息が切れました。先日のコンパッソさんのセミナーでも思ったことですが、なかなか準備万端にしておくというのは難しいですね。
このような形で休憩(10分)を入れて約2時間、後片付けまでしていただいて今回のトライアルは無事終了。
始まる前はどんな感じでやっていただけるのかなと思っていたのですが、作業のスピードも正確性もバッチリでした。何がすごいって、ペースが落ちないんですよね。途中からやり方を変えてより効率を上げる方もいたりして、1個当たりにかかる時間は作業後半のほうが短かったくらいです。最終的には休憩があったにもかかわらず、2時間弱で乾パン25ケースとアルファ米13ケース、重量にして120kg以上を処理してくださいました。タイムキーピングもうまくいきましたし、今回のトライアルは十分に成功と言えると思います。オンステージ鶴間の皆様、本当にありがとうございました。
ちなみに今回のトライアルですが、実は個人的にもとても興味がありました。私は社会福祉士の資格を持っていまして、障がい者雇用についても多少勉強したことがあります。その時から感じているのは、障がい者雇用は単に企業がCSRを果たすためというような考え方ではなく、雇用する側とされる側が互いにwin-win の関係となるようなシステムのもとに行われるべきではないかという思いです。言い方を変えれば、そういったシステムの構築こそが社会や企業の責任なのではないかと思っています。
そこには多くの課題があり、特に弊社のような小規模な企業では難しい面がありますが、一人の職員としては今回のトライアルのように、できることから取り組んでいければいいなと思います。
それでは今日はこのあたりで。ご覧いただきありがとうございました!